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フィリピンは親族同士の絆が強く、大家族で生活している家庭がとても多いです。そして、昔から高齢者を敬う文化が根付いており、10月の第一週は「フィリピン高齢者のための週」と定められています。

そんなフィリピンの家庭では、おじいちゃん・おばあちゃんのお世話を家族みんなで交代しながら行うのが一般的です。このように、高齢者を大切にする文化の中で育ってきたフィリピン人の方は、介護職の現場でも、高齢者の方に敬意を持って接することができるのです。

介護の仕事を含め、人と接する仕事をするスタッフには、ホスピタリティ（おもてなしの心）が求められます。

フィリピン人は、このホスピタリティを持っている方が多く、他人であっても困っている人を見かけたら助けようとする優しさがあります。これは、フィリピンホスピタリティとも言われており、フィリピン人が持つ国民性の特徴とも言えます。

相手に喜んでもらうためにはどうすればいいか、困っている人のために自分にできることは何か、といった考えを持って人と接することができるため、介護でもその考えを役立てることができます。

スペインの領土だった影響からか、フィリピン人はラテン系の明るい性格の人が多いです。歌やダンスも好きで、常に楽しむことを忘れません。笑顔で明るく接することができれば、高齢者の方にも喜ばれるでしょう。

そして、南国ならではののんびりとした性格も、介護に適しています。高齢の方は体が思うように動かせず、1つ1つの動作がゆっくりになってしまうため、せっかちな性格だとイライラしてしまうものです。フィリピン人はのんびりとした性格なので、そういった場面でも急かしたりせず忍耐強く待つことができます。

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